1510 道真も 旅の無事祈った 紅き幣
手向山というと思い浮かべるのが、百人一首にある菅家(菅原道真)の「このたびは 幣もとりあえず 手向山
もみじの錦 神のまにまに」という歌です。
今回の旅は、急いでいたので幣は持ち合わせていません。
代わりに紅葉を幣とさせていただきますので、後は神の御心のままに。
というような意味でしょうか。
幣(ぬさ)というのは、紙片や布片のことで、当時は神前で散らしたそうです。
「とりあえず」は居酒屋で「とりあえずビール」という場合のとりあえずではなく、急いでいたので持ち合わせが
ないというような意味なのだそうです。
今は道真公の真似をして、紅葉を撒き散らしたら、公園の清掃をされている方に叱られるでしょうね。