一文笛

大阪の中でも天王寺から夕陽ケ丘・上町台地あたりは最も大阪らしい場所だと私なんぞは思っているわけで
して、この辺りは「天神山」「鷺とり」「一文笛」「八五郎坊主」「産湯」など、上方落語の舞台になってたりもします。
以前に天神山の噺を紹介しましてので、今回は一文笛の噺を書いてみようと思います。
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この噺はスリのお噺です。
今はどうなのかは知りませんが、昔は相手に全く気付かれないで財布を抜き取り、空の財布を相手に戻す。
中には財布の中に領収書を入れて戻すという名人技のスリもいたとか。
もし、当時スリの世界大会があったなら、日本のスリは世界一であったであろうという話も聞いたことがあります。
もっとも、スリは犯罪なので褒められたことではないのですが・・・



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盗みといっても強盗、空き巣、スリといろいろあるわけですが、スリにはスリのプライドがあるらしい。
強盗などは場合によっては相手を殺傷することもあるでしょうし、今だと強化ガラスをぶち壊して宝石を盗んだり、ATMの機械をクレーンを使って根こそぎ持って行くというような力技の盗みがあったり、空き巣にしても家に人がいないのを確認して金品を盗んだりしますが、スリは相手を傷つけず、しかも相手に接触して相手に気付かれることなく金品を盗り、しかも貧乏人からはすらないという自負があるらしく、他の盗人と同列に扱われるのは甚だ遺憾なのだそうです。
一種の技術者としての誇りがあるらしい・・・といっても犯罪であることには変わりないんですけどね。

船場の商家の旦さん(=旦那さん)が四天王寺にお参りに行く途中、一心寺付近の茶店の前でスリの秀という名の男に声をかけられるところから話は始まります。

   - つづく -

PENTAX 18-135mm f3.5-5.6 ED AL [IF] DC WR

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by echoes06 | 2013-02-18 08:58 | 大阪府

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by おすぎ
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