台風はそれたみたいで、昨夜ビクビクしながら
どうなるのかなあと思っていたのがウソのようです。
と、いっても、台風一過の晴天という訳じゃなく
どんよりとした空が一日広がっておりました。
これなら大丈夫かなと、ちょっとカメラを持って散歩。
そうしたら、雨が振り出してきました。
「すみません。ちょっと雨宿りさせてもらえますか?」
「ダメです」
「いや、そういわずにお願いしますよ。」
「ダメです」
「何も、ずっとここに居座ろうって言う訳じゃないんです。
雨がやむまで、ほんの少しでいいんです。お願いします。」
「ダメです」
「あなたたちはほんとに頑固で冷たい奴らやな。
何も一宿一飯なんちゅうことは、ワシャ言うとらんのや。
ほんの少し雨をしのぐことができればええんやから。」
「ダメです。」
「頭の硬い奴らやなぁ。
何で雨宿りくらいのことを拒否するんや。」
「だって、アナタを雨宿りさせられるだけの
キャパシティーが
たぶん
無いと
思うのですよ。」