浮見堂

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恥ずかしながら明日(15日)が燈花会の最終日だと思ってたのですが、この日(14日)が最終日だと、昨日のコメントで知りました。
どうりで混雑していたはずです。
しかしまあ、一日間違えて行ってたら「燈花会リベンジし損ないました。」って書かないといけないところでした。(ま、黙ってたらわからんのでしょうけど)
 
興福寺から人の波に押されてやってきたのが浮見堂。
最終日を惜しむかのようにたくさんの人が池の周りから、船の上から、闇夜にぽっかりと浮かび上がる浮見堂に魅入っておりました。
 




 
 
 
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立ち並ぶ露店も結構忙しそうです。
呼び込みをしなくても、お客が次から次へとやってくるのですからお店の人もウハウハですね。


 
 
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役に立たない人のことを『昼あんどん』なんていいますね。
地と図。夜の暗さが背景となってほのかな明かりが浮き上がります。
人間は生来暗いところが嫌いです。
何も見えないところから来る恐怖がDNAに刻まれているのでしょう。
まあ、中には暗いところで勝負する人もいたはりますけど…
人間がやっと火を使い始めた頃、きっと夜は言い知れぬ恐怖の時間だったに違いありません。
そういうこともあって、暗闇に灯が点ると魅入ってしまうのではないかと思います。
『明るい場所に帰りたい』…
そんな思いが深層意識の中にあるのかもしれません。
 


 
 
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『東の旅』というお噺があります。
お伊勢参りを題材にしたお噺ですが、あまりに長いのでいくつかに区切られて演じられることがほとんどのようです。
そのなかに『七度狐』という噺があります。
大阪・玉造を出発した喜六と清八のご両人、3泊ほどしてやってきたのが今の亀山市あたりでしょうか。
草むらに投げ捨てた鉢が、こともあろうに昼寝をしていた七度狐の頭にあたったことからえらい目にあわされます。
七度狐…一度仇を受けたら七度仕返しをするという恐ろしい狐です。
広い街道筋を歩いているのに道はだんだんと狭まり、かたや万丈の山、かたや千尋の谷の細い道になって、いつのまにか日も暮れて真っ暗になります。
何も見えない真っ暗な山の中の恐怖が伝わってきます。
そこにふと見えた山寺の明かり。
真っ暗な闇の中でどこに向かって歩いて行けばいいのかわからないとき、ほんの小さな薄明かりでも希望になります。
人間は誰しも明るいところに出たいという本能があるのでしょうが、暗闇の中にいてもそれを暗闇だと意識できなければ気づくこともないのかもしれません。
もっとも、この話の中では、この山寺も七度狐が敷いた罠だったのですが…
 
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by echoes06 | 2008-08-16 13:08

写真・イラスト・よもやま話


by おすぎ
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