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#1184 金剛證寺

鳥羽から伊勢に向かう途中の朝熊山中に金剛證寺はある。


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伊勢神宮の鬼門を守る寺といわれているようで
「伊勢参り、ここを参らねば片参り」という旨の札が貼ってある。
ずっと昔はケーブルカーで登ってこれたようだけど
第二次世界大戦中の鉄供出により廃線となったそうで
参拝者の数は激減した。
以後、昭和56年に伊勢志摩スカイラインが出来てからは車で来れるようになったそうな。

伊勢志摩スカイラインは若い頃、観光バスに乗って通った記憶があるけど
そのときは頭痛がしていて、バスの中で眠っていたように思う。
その後何度も付近を通るものの伊勢~鳥羽間をわざわざ遠回りして通行することもなかったので
伊勢志摩スカイラインを通ったことはなかったが
今回ちょっと登ってみることにした。

料金所ゲートで千円札を出してお釣りおもらおうとすると
「1220円です。」と料金所のオヤジさん。
十数キロの距離で1220円とはちと高いとは思ったけど
今さら引き返せないので、料金を払う。

走行している車はほとんどない。
スカイラインの見所は朝熊山展望台と金剛證寺くらいだからか?
パールロードは建設費が償還できたとみえて今は無料になっているのに比べると
1220円払ってまでここを通行する車がほとんどないのもうなずける。

朝熊山展望台に到着すると、停まっている車は3台だけ。
展望台からは鳥羽の町並みや海が俯瞰できるのだけど
あいかわらず霞んだ景色で
パールロードから見た海原に比べれば随分と見劣りするし、あまり感動もない。
それは、自分が海に沿って建つビルディングよりも漁村の方に惹かれるということもあるだろうし
南北に走るパールロードは東側が海なので
朝日と海というドラマティックな風景が見れるのに対し
こちらは東西に走っていて、海は北の方角になるので
時刻や方角によって違った表情を見せる海が見れないということもあるのだろう。

茶店の人が暇そうにしている。
「ふん、どいつもこいつも伊勢参りばかり行きやがって」という愚痴が聞こえてきそうだ。

朝熊山展望台から少し下ったところに金剛證寺はある。
もちろん1220円も払ってきたのだから見学することに。
弘法大師の像が建っていたので真言宗の寺院かと思いきや臨済宗の寺院。
仏教には違いないけど途中で改宗したのでしょうな。
いろんな宗派があるのは、お釈迦様の説法が対機説法であったからでしょう。


伊勢神宮は平日でも結構賑わっているのだと思うけど、こちらは静かなもんです。
それでも駐車場には何台か車が停まっているのだけれど
自分以外は岳参り(墓参)の人たち。

ちょっと異様なのは、奥の院に向かう道。
塔婆がたくさん建っていて1丁目~8丁目まで区割りされている。
②の写真は奥の院に近い8丁目。
このあたりの塔婆は高さ1mほどのごく普通の塔婆なのだけど
その後方に見えるデカイ柱みたいなのも実は塔婆。
高さは3~4mほどで、中には8mくらいの高さの塔婆もある。
1丁目は特に異様で、数mのでかい塔婆が隙間なく迷路のように立ち並んでる。
カメラを構えたものの、何故かここは写真に撮ってはいけないような気がして(撮影禁止ではないようだけど)
写真は撮らなかった。

塔婆は6年経過すれば撤去されるそうなので
ここにある塔婆は全て6年以内のものということになる。

本堂と奥の院は別の寺のような感じを受ける。
木彫りの奇妙な形の庚申さんがあったり
突然水路をゴーッという音と共に水が流れてきたり
いろいろ驚かされる。

ご本尊は虚空蔵菩薩だそうだが、ご開帳は二十年に一度。
本堂には金ぴかの徳川家康像が安置されている。
権現なのだろうか。

本堂は国の重要文化財に指定されているのだそうだ。
この後、お伊勢さんには行かなかったので、逆片参りになるのかな。


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Camera : Pentax K-7
Lens : Pentax FA35mm F2 / Tamron 18-200mm F3.5-6.3
Place : Kongoushouji temple (Mie pref.)

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by echoes06 | 2009-11-06 00:02

写真・イラスト・よもやま話


by おすぎ
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