ふっと目が覚める。
時計の針はまもなく午前3時半になろうとしている。
「ほんまにもう、何でこんな時間に目が覚めるんや。」
とんでもない時間に目が覚めたという経験は
多かれ少なかれ、誰しも経験があるんじゃないでしょうかね。
で、そういうときに限って一度目が覚めてしまうと中々眠れない。
どうせ眠れんのやったらこの際起きてしまお
一旦起きてしまうと、けっこう頭の中はスッキリしている。
せっかく目が覚めたのだからと
夜も明けやらぬ橿原市今井町へと繰り出してみた。
夜が明ける前の町は、不気味なぐらいシーンと静まりかえってる。
遠くの方で鳴いた猫の声がそこかしこに響き渡るくらい
本当にシーンとしている。
夜でも何がしか耳を澄ませば何かの音が聞こえてくるけれど
この時間帯は本当に何も音がしないのが、妙に恐ろしい。
今ここで、トントンと背後から誰かが肩を叩こうものなら
まちがいなく気絶すると思う。