お日ぃさんが、カァ~!
そんなに暑かったら家でじっとしておればいいものを、せっかくの休日やし、最近写真もあ
んまり撮ってへんし…
それで、暑いのを覚悟でやって来たのが…
(※ 画像クリックで拡大)
JR和歌山線は高野口駅。
いつ建築されたものかは知らないけれど、とにかく旧い駅舎であることには間違いなさそう
です。
ファインダーを覗いてみると、雲っていて見にくいではありませんか。
いえ、ファインダーが雲っているのではなく、目に汗が入って見にくいのでした。
拭いても、拭いても噴出す汗で、目に汗が入って仕方ありません。
しか~し、この暑さ、何とかならんもんですかいのう。
まあ、そんなこと言っても暑さが和らぐわけでもないので、とにかく歩き出すことにしました。
駅前散歩のはじまり、はじまり。
駅を出ると、目の真ん前にはガラス貼り三階建ての古風な
建物が建っております。
これは、一体なんじゃらホイ。
旅館のようではありますが…
「なになに、ふ~む、館城葛か。」
「右から読まんかい!」
「あ、なるほど。葛城館ね。」
看板からすると旅館のようでもありますが、各階の雨戸の戸
袋が右端にかたまってますなぁ。
ということは、ワンフロアーが一つの部屋ちゅうことかいな。
個室ではなく大広間みたいになってるんかな。
う~ん、謎です。
近くによって確かめようとしたけれど、前に停まっている白いワンボックスカーが邪魔。
もちろん、車の向こう側に行けばわかるのだろうけど、向こう側に行った途端、中から「いらしゃいませ。」などと言われると断りきれず中に入って。
中に入ったら入ったでちょっとした料理に御酒などいただいて…
「旦那さん、キレイどころを二、三人呼びましょうか。」
「う~ん、そうじゃのう。」
「いらっしゃいませ。ようお越し。」
「苦しゅうない、近う寄れ。」
「私らも御酒いただいてよろしおますやろか。」
「おう、かまへん、かまへん。なんぼでも飲んだらええがな。」
なんてことを言うてるうちに夜も更けて…
「もう、今夜は泊まっていかはったらどうです。」
「ふむ、そうじゃのう。」
てなことを言うてるうちに日が変わり、夜が明けて…
「お勘定、払えましぇ~ん!」てなことになっても困るので結局近寄れず、『葛城館』が旅館なのかどうかはわからないまま。
でも、その建物の感じからして、旅館あるいは料亭のように思えるのですが…
少し歩くと、何やら不思議な標識が。
標識と言っていいのかどうかわからないけれど、商品名や企業名の類は一切なく、ただ
『カッピー』と書かれたエプロン(腹巻?)をしたカッパのイラストが描かれてあるだけ。
「何やねん、これは?」
町のシンボルみたいなモノなのかいな?
それならそれで『大阪市の木・イチョウ』みたいに、高野口町の動物(といっていいのかどう
か)『カッパのカッピー』とでも書いておけばわかりやすいのだけれど。
ヘソが描かれてあるけど、カッパって哺乳類なの?
少し歩くと、何やらのぼりがいっぱい立ってました。
おお、これは懐かしきカッパのカッピーではありませんか。
先程のと違って前掛けに名前は入っておりませんが、これは間違いなくカッピー君であり
ます。
(ひこにゃんほど知られていないのは、それほど広告を行っていないからなのかしら?)
「なになに、カッパまつりやて?」
う~ん、よくわからん。
カッパまつりって一体どんなまつりなのか。
頭に皿を乗せて紀ノ川を泳ぐのか・・・
キュウリの早食い競争をするのか・・・
それとも、昔話題になったツチノコよろしく、カッパを見つけたら賞金かなにか出るのか。
(カッパにとっては、いい迷惑ではないか。)
そもそも、まつりの日時が何にも記されていないので、いつ行われるのか全然わからん。
まさか、毎日がまつりってことはないよね。
「ギョ、ギョッ!」
しばらく歩いていると、またもやカッピーが!
どうやら、カッパのカッピーは高野口町のマスコットのようです。
腹の部分が真っ黒に塗られているのは誰かの悪戯なのでしょうか。
塗料が垂れた状態で固まっていますねー。
ここ高野口町にカッパ伝説があるのかどうかは知らないけれど
紀ノ川を渡った南側の学文路(かむろ)にある刈萱堂には、カッパ(?)のミイラがあって
見ることができるようです。
カッピーの着ているものをエプロン、腹巻、前掛けなどと言いましたが、よく見ると(よく見
なくても)Tシャツのようです。
しかし、なんですなぁ。Tシャツを着てるのにパンツをはかないとは大胆なヤツですな。
『右・信太神社参道』と刻まれた石塔が立ってます。
中央部分にヒビが入っていて、もたれでもしたら、真っ二つにポキンと折れてしまうんじゃ
ないかしら。
いやあ、それよりも何よりも、道標の前がゴミの集積場になっているのが、何ともやるせな
いです。(「ほんなら、お前ン家の前にゴミ持って行くぞ。」と言われても困りますけど・・・
第一、ウチは高野口町と違いますし・・・)
おおっ! 跳ね上げ式軒の家とでも言えばよろしいのでしょ
うか。
一軒だけ、一階の屋根が斜め上方に
他の軒を連ねる家々と違って、あらぬ方向を向いております。
ヌヌっ、ひょっとして普段は他の家々と軒を連ねていて、いざ
というときには一階屋根部分が上方に動き出し中からはサン
ダーバード2号(ちょっと古いか。)が現れそうな…
正面まで行って見ると『焼き鳥』の文字が。
ああ、夜になると軒下部分が焼き鳥屋さんになるのね。
しかし、まぎらわしいったらありゃしない。
しかしまあ、ほんまに暑いです。
じっとしていても汗が流れるくらいです。
それなのに歩き回っているから、このまま行けば干乾びてしまう…というようなこともなく
まあ、そんな暑さなのでほとんど人も歩いておりませんが、たまに見かけた人もこの暑さ
に辟易しているようでした。
高野口駅周辺は、鉄筋の真新しい建物も見受けられるけど、ともすれば昭和に舞い戻っ
たんじゃないかしらと思えるような町並みが見受けられます。
このような町並みの小さな路地を入ると、何かとんでもない
驚きがあるんじゃないかと、ちょっとワクワクします。
もう、こうなってくると暑さよりも好奇心の方が勝ってしまって
少々の暑さも何のその。
そして、その好奇心を強烈に刺激する町内案内看板を目にし
てしまいました。
もうこうなっては、とにもかくにもその場所に行ってみるしかあ
りません。
何がそんなに好奇心を刺激したかって?
うふふ、それは次回の更新で明らかになります。
「う~ん、いけずぅ~。」
「はいはい。なんとでも言ってください。」
※ 画像クリックで拡大します。