神鍋溶岩流を歩く (3)

電気柵に触れてしまったときはヒヤッとしたが、
電源が切られていたのか或いは通路の部分だけ電気が流れていなかったのか
とにかく何事もなく通り抜けることができた。
ホッと一安心なのだが、また別の不安が出てきた。
雲行きはどんどん怪しくなってくるし、ふくらはぎはパンパンに張ってるし。
それよりも何よりも、防護電気柵を通って来たということは
いわば野生動物のテリトリー内に入ったというようにも考えられる。
看板には「シカやイノシシなどの野生動物による農作物の被害を避けるため…云々」と書かれていたが
バンビちゃんやウリ坊なら、何とかかわせるかも知れないが
シカといっても大人のシカは若草山のシカのように角切もしていないし
猪突猛進のイノシシにも出会いたくない。
今朝、小代区で見た「出没注意」のクマの看板も脳裏をよぎる。
しかも国道を逸れてから誰にも出くわしてないし
自分の前を行く人も後ろからついてくる人も全くいない。

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「まぼ」と書かれた案内板を目にするが、「まぼ」の意味も分からない。
(鉱脈を行き来する坑道のことを間歩といい、「まぶ」が訛って「まぼ」となったらしいことが後でわかった) 
説明が書かれていたような気もするが、もうそんなことはどうでもよく
ただただ、雨が降る前に但馬ドームにたどり着きたい。

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往路、けっこう下ってきた気がするが、復路は登りながら緩斜面が続いていたので
この先は急斜面じゃないのかなあ。
坂道を登っては少し下り、また坂を上る。

d0069495_08502837.jpg
 
岩だらけの川原に出た刹那
遠くでゴロゴロという音がした。
「すわっ、雷かっ」
誰も通らない道で、大雨が降りそうな気配に
うっすらと涙が浮かんだ。

―つづく―

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by echoes06 | 2015-10-22 08:52 | 兵庫県

写真・イラスト・よもやま話


by おすぎ
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