「えっ、この時期に行くんですか?」
今度の休みを利用して、丹後半島一周する予定を話すとraukeさんはそう言わはった。
彼の言うのはもっともなこと。
丹後半島というと11月からのカニの解禁で冬場はカニ料理と温泉を目的に行く人達が、また、夏は海水浴にやってくる人達で賑わうところ。
この時期に丹後半島に行く人はあんまりおらん。
それでも、丹後半島に行こうと考えたのは、ワシが変わり者やから…
じゃなくて、伊根の舟屋の町並みを歩きたかったというのが一番の理由。
日本人は桜好き。
桜の名所といわれる場所でなくても、今の時期、桜はあちこちで見れる。
以前に丹後半島に行ったときに、あちこちに桜の木があったのも確認してる。
伐採でもされていない限り、まだ残っている…はず。
一人でも受け入れてくれる宿も確保できたし、混雑も避けれそうだし…。
花見て、景色見て、温泉入って、うまいもん食べて…
イヒっ! なんか申し訳ないなあ。
「申し訳ないと思うんやったら、行かんとけっ!」
いえ、申し訳ないと思っても行きます(笑)。
20年以上前にサラリーマンだったころ職場の旅行で城崎に一泊して翌日丹後半島をぐるりと回ったことがありましたんやわ。
そのときバスの車窓から見た伊根の町並みがずっと脳裏に残っていた。
当時は道の駅もなく、バスが駐車できるような場所もなかったので通過するだけやったけど…。
その後、伊根の道の駅に立ち寄ることはあっても、町の中を散策する時間がとれなくて、いつかここを歩いてみたいと思っておりました。
そんな訳で伊根とその他の立ち寄りスポットを決めての一人旅。
当日ギリギリまで迷っていたことがあって、半島を時計周りで行くか、反時計まわりで行くか。
迷いに迷った挙句に時計周りで行くことに。
お天気が両日とも晴れの予報なら、迷うことなく反時計まわりで行ったのやが…。
それで、まずやってきたのが…
この時計台を知ってる人はピンとくるでしょうなぁ。
「札幌の時計台?」
まさか、一泊で北海道には行きませんよ。
やってきたのは兵庫県にある出石という町。
辰鼓楼という名の時計台です。
辰の刻(午前8時)に藩主の登城を告げる大太鼓が鳴らされたことと形が鼓に似ているところからこの名がつけられたのやそうです。
ちなみにワシが到着した時には大太鼓は鳴らされませんでした(笑)。
小京都と呼ばれている町は全国にたくさんあるけれど、出石もそう呼ばれているところです。
桜が見れるやろうと思って立ち寄ったんですな。
出石城のまわりにはボンボリなんかもあちこちにかけられていて、日も暮れると夜桜見物に来る人もおおいのでしょう。
出石に到着したのは午前8時ごろだったので(↑の辰鼓楼は出石を出発するときに撮りました。)
あまり人もおらず、お城には近所の方と思われる男性が子どもを3人連れて遊んでいるだけでした。
ありがたいことに桜はぎょうさん咲いておりました。
見事やなあと眺めていて、写真撮るのを忘れていて引き返してみたり。
あれっ、ファインダー覗いても真っ暗やんと思ったら、レンズキャップしたままになっていたり。
風で桜の花びらが舞うと「おうおうおうっ、この桜吹雪が目に入らねえかっ!」とひとりごとを言ったり。
町の中を流れる小川もきれいやわ。
♪春の小川はさらさらいくよ~♪
鼻歌モンですな。
連れがおらんから歌でも歌わんとしゃあない。
池の向こうにトンネルが…。
といっても人や車は通れまへん。
地下の水路になっておるのやそうですな。
ここにも、そこにも。
町中いたるところに桜が咲いてますな。
出石って古事記や日本書紀にも出てくるほど古い町なんやそうです。
やはり、古くからある町には桜や紅葉なんかが、よく合いますなぁ。
お城の前には椰子の木、武家屋敷の前にはバナナの木…ではやっぱりおかしい。
やはり古い町には桜、紅葉、牡丹、石楠花、菖蒲、紫陽花、菊…なんかが似合いますな。
出石は古い町なんやけど、洋館があったりしますんですわ。
館内は見学できるそうなんやけど、今日のメインは出石ではないのでパスすることに。
出石の名物といえば蕎麦。
信州から来たそば職人の技法が在来のそば打ちの技術に加えられ、出石焼きの白地の小皿に盛る様式が確立されたのやそうで、約50軒のそば屋さんが立ち並んでおります。
関西屈指のそば処として知られていて、まあどの店で食べてもハズレはなさそう。
でも、今日は蕎麦は食べません。
昼食にはまだ早いし、昼食場所は次の目的地でと考えておりますので。
…ということで、丹後半島一周ひとり旅のはじまり、はじまり。
つづく
今度の休みを利用して、丹後半島一周する予定を話すとraukeさんはそう言わはった。
彼の言うのはもっともなこと。
丹後半島というと11月からのカニの解禁で冬場はカニ料理と温泉を目的に行く人達が、また、夏は海水浴にやってくる人達で賑わうところ。
この時期に丹後半島に行く人はあんまりおらん。
それでも、丹後半島に行こうと考えたのは、ワシが変わり者やから…
じゃなくて、伊根の舟屋の町並みを歩きたかったというのが一番の理由。
日本人は桜好き。
桜の名所といわれる場所でなくても、今の時期、桜はあちこちで見れる。
以前に丹後半島に行ったときに、あちこちに桜の木があったのも確認してる。
伐採でもされていない限り、まだ残っている…はず。
一人でも受け入れてくれる宿も確保できたし、混雑も避けれそうだし…。
花見て、景色見て、温泉入って、うまいもん食べて…
イヒっ! なんか申し訳ないなあ。
「申し訳ないと思うんやったら、行かんとけっ!」
いえ、申し訳ないと思っても行きます(笑)。
20年以上前にサラリーマンだったころ職場の旅行で城崎に一泊して翌日丹後半島をぐるりと回ったことがありましたんやわ。
そのときバスの車窓から見た伊根の町並みがずっと脳裏に残っていた。
当時は道の駅もなく、バスが駐車できるような場所もなかったので通過するだけやったけど…。
その後、伊根の道の駅に立ち寄ることはあっても、町の中を散策する時間がとれなくて、いつかここを歩いてみたいと思っておりました。
そんな訳で伊根とその他の立ち寄りスポットを決めての一人旅。
当日ギリギリまで迷っていたことがあって、半島を時計周りで行くか、反時計まわりで行くか。
迷いに迷った挙句に時計周りで行くことに。
お天気が両日とも晴れの予報なら、迷うことなく反時計まわりで行ったのやが…。
それで、まずやってきたのが…
この時計台を知ってる人はピンとくるでしょうなぁ。
「札幌の時計台?」
まさか、一泊で北海道には行きませんよ。
やってきたのは兵庫県にある出石という町。
辰鼓楼という名の時計台です。
辰の刻(午前8時)に藩主の登城を告げる大太鼓が鳴らされたことと形が鼓に似ているところからこの名がつけられたのやそうです。
ちなみにワシが到着した時には大太鼓は鳴らされませんでした(笑)。
小京都と呼ばれている町は全国にたくさんあるけれど、出石もそう呼ばれているところです。
桜が見れるやろうと思って立ち寄ったんですな。
出石城のまわりにはボンボリなんかもあちこちにかけられていて、日も暮れると夜桜見物に来る人もおおいのでしょう。
出石に到着したのは午前8時ごろだったので(↑の辰鼓楼は出石を出発するときに撮りました。)
あまり人もおらず、お城には近所の方と思われる男性が子どもを3人連れて遊んでいるだけでした。
ありがたいことに桜はぎょうさん咲いておりました。
見事やなあと眺めていて、写真撮るのを忘れていて引き返してみたり。
あれっ、ファインダー覗いても真っ暗やんと思ったら、レンズキャップしたままになっていたり。
風で桜の花びらが舞うと「おうおうおうっ、この桜吹雪が目に入らねえかっ!」とひとりごとを言ったり。
町の中を流れる小川もきれいやわ。
♪春の小川はさらさらいくよ~♪
鼻歌モンですな。
連れがおらんから歌でも歌わんとしゃあない。
池の向こうにトンネルが…。
といっても人や車は通れまへん。
地下の水路になっておるのやそうですな。
ここにも、そこにも。
町中いたるところに桜が咲いてますな。
出石って古事記や日本書紀にも出てくるほど古い町なんやそうです。
やはり、古くからある町には桜や紅葉なんかが、よく合いますなぁ。
お城の前には椰子の木、武家屋敷の前にはバナナの木…ではやっぱりおかしい。
やはり古い町には桜、紅葉、牡丹、石楠花、菖蒲、紫陽花、菊…なんかが似合いますな。
出石は古い町なんやけど、洋館があったりしますんですわ。
館内は見学できるそうなんやけど、今日のメインは出石ではないのでパスすることに。
出石の名物といえば蕎麦。
信州から来たそば職人の技法が在来のそば打ちの技術に加えられ、出石焼きの白地の小皿に盛る様式が確立されたのやそうで、約50軒のそば屋さんが立ち並んでおります。
関西屈指のそば処として知られていて、まあどの店で食べてもハズレはなさそう。
でも、今日は蕎麦は食べません。
昼食にはまだ早いし、昼食場所は次の目的地でと考えておりますので。
…ということで、丹後半島一周ひとり旅のはじまり、はじまり。
つづく