築港に行きたきゃ大阪港駅で降りりゃいいものを、いつもの如く一つ手前の駅で降り、地図も持たずに線路道から外れて歩いたもんだから、どっちに向かって歩いているのか、だんだん怪しくなってきました。
空は霞んでいるけれど、太陽の位置からだいたい見当をつけて歩いて、誰かに築港に行く道はこれで合っているのか聞いてみようと思うのだけど、八幡屋商店街を後にしてから人に会わん。
いや、人には会うのだけれど車に乗ってるか、さもなくば自転車に乗ってるひとばかり。
大阪人は歩く速度がメチャクチャ速いという統計があるようだけど、自転車のスピードもけっこう速い。
まあ、しゃあない。海まで出たら何とかなるやろ。
公団住宅や倉庫に遮られて見えなかったけど、港大橋が見えてほっと一息。
運河を渡ったところがちょうど築港の南東部の端っこでした。
建物に貼られてある住居表示も『海岸通』『築港』とかかれてあるし、学校の塀で見えなかったけれど海遊館横の大観覧車も見える。
「あ~、よかった。」
どんどん歩いていって道行く人に「ここ何処ですか?」と訪ねて、「下関です。」なんて答えが返ってきた日にゃあ帰るに帰れん。
ちょうど築港の南東部に古くからの倉庫を改装してギャラリーとして使われているCASOがあります。
1Fがいくつかの部屋に分かれていて、写真や絵画、オブジェなどが展示されていて、2Fは資料室になってます。
NPO法人がやっていて、入館は無料です。
CASOの西向かいには、赤レンガ造りの倉庫群が立ち並んでます。
CASO前の遊歩道は建築家の安藤忠雄さん設計によるものだそうですが、ここまで出来上がってるのに、肝心の赤レンガ倉庫の敷地には入れません。
いろいろとその辺のところの経緯はあるようですが、またそれは次の機会に。
CASOの建物内がとても涼しく感じられた分、外に出てくるとかなり暑く思えます。
ほんまに5月かと思えるくらい、夏のような感じです。
海岸沿いの遊歩道を歩きながら、こんなことなら上着は着てこなきゃ良かった。
と、このときはそう思ったのですが・・・